PC-9821Es/340N



仕様一覧

標準

捕獲当時(\2,980)
現在
CPUi486DX2 (50MHz)

AMD Am5x86-P75 (100MHz)
メモリ5.6MB
21.6MB
37.6MB
HDD340MB
なし
IBM DKLA-24090
(4GB)
FDD3.5インチ×1

CD-ROMなし

GACIRRUS LOGIC GD5428

PCカード空き

C-NET(PC)C
PCカード空き

CBSCII
PCカード空き
空き(使用不可)
空き(Flash Memory)
PCカード空き
空き(使用不可)
空き
その他

MOS-S640
PM-700C
OSWindows3.1
なし
Windows95



パワーアップ具体例

 注意事項

ここには、メーカーの保証外となる改造行為について書かれた箇所が多数あります。ここに書かれた情報を参考にEs他のパワーアップを行う場合は、必ず自己責任において行ってください。万が一、破損、故障、事故等が起こりましても、当サイト管理人は一切責任を負いません。


 CPU  HDD  MEMORY  PC CARD  OS

CPU (2000.8.26)

CPUのパワーアップには、ノートパソコンのPC-9821Nd、Ne2用のCPUアクセラレータが使えるようです。保証外ですが。しかも、PC-9821Esのベースクロックが25MHzであるために、ベースクロック33MHzのPC-9821Nd、Ne2用のCPUアクセラレータを使うと、動作クロックは定格の25/33となるので注意が必要です。そのため、PC-9821Esで使ってパワーアップの効果が期待できるものは限られてしまいます。

今回は、アイ・オー・データの「PK-Nd133A」が手に入ったので、これを使ったCPUのパワーアップを紹介します。
これが、そのブツです。
アイ・オー・データでは、いまだに現行商品のようで、アイ・オー・データから直接、通販で購入できます(2000.8.26現在)。やすくあげようと思えば、秋葉原などで中古品を探すことになります。

取り付けはいたって簡単。
PC-9821Esの筐体の裏蓋をあけ、i486DX2のボードと取り替えるだけ。
PK-Nd133Aの動作クロックは、本来133MHzですが、現在100MHzで動作中です。
それでも、体感で、i486DX2(50MHz)との違いがわかります。


HDD (2000.8.26)

PC-9821Esを捕獲したときには、HDDがない状態でした。そこで、まずはHDD探しから。
一応、PC-9821EsのIDEは、4.3GBのHDDまで認識できるようです。

IBM DBOA-2720 (Travelstar LP)
Capacity: 720MB
Speed: 4000rpm
Interface: PIO mode 3, DMA mode1, DMA mode 2
Seek time: 13/14ms (R/W)

HDDは、PC-9821のノート用で代用可能。
グレーのプラスチックの枠が付いたものを入手してください。

さて、Windows95のインストールですが、PC-9821EsにはCD-ROMドライブが付いていません。Windows95のインストール方法としては、
1. FD版のWindows95を入手する。
2. SCSIカード+CD-ROMドライブを購入する。
3.その他。

1. のFD版のWindows95は、あると聞いたことがあるのですが、果たして入手できるものなのか。できたとしても、FDの抜き差しの手間、時間を考えると、あまり得策ではないようです。
2. は、新規に機器を購入する必要があり、出費をなるべく抑えたい場合には、避けたい方法です。また、ジャンク扱いで入手したPC-9821Esには、当然のことながら「PCカードサポートソフトウェア」が付属していませんので、PCカードのSCSIカードをDOSレベルで認識させることは困難です。(ちなみに、PCカードサポートソフトウェアは、「遺失」したと申し出れば、有料ですが再発行してもらえます。詳しくは、121ware(NEC)へ)

そこで、今回は、2.5inch変換アダプタを使ってノート用のHDDをデスクトップのPC-9821に接続し、デスクトップのCD-ROMドライブから2.5inchHDDにWindows95のCD-ROMの内容をコピーし、この2.5inchHDDを再びPC-9821Esに戻してセットアッププログラムを起動する、という方法を採用しました。
まず、ノート用HDDケースをばらし、中にある2.5inchHDDを取り出します。

HDDに2.5inch変換コネクタを取り付けます(写真は2.5inchHDDの裏の基板側から見たものです)。
2.5inch変換コネクタは、秋葉原では1000円前後で手に入ります。

さて、これをデスクトップの3.5inchIDEコネクタに接続すればよいのですが・・・私の場合、PC-9821V13/M7はSCSI化されていて、IDEコネクタがあいていたので取り付けには特に注意を必要としなかったのです。しかしながら、通常の場合、2.5inchHDDは、プライマリのスレーブに取り付けることになりますから、別途IDEケーブル(HDDを2つ取り付けるため)が必要ですし、2.5inchHDDにマスターとスレーブのジャンパの設定が必要になるものと思われます。

無事、2.5inchHDDをデスクトップの3.5inchIDEコネクタに接続できましたら、次は、Windows95のCD-ROMの内容のコピーです。Windows95のCD-ROMはちゃんとPC-98対応の製品版を購入してください。Windows95プレインストールのパソコンに付いている付属のWindows95は、いろいろと問題がありますので(ライセンス的にも、技術的にも)。それから、コピー作業を行う前に、HDDのフォーマットと、MS-DOSのシステムの転送を忘れずに。

コピーが終わりましたら、ノート用HDDを組み立てなおし、PC-9821EsのHDD用のスロットに挿入してください。MS-DOSのシステムの転送がちゃんとできていれば、電源を入れるとMS-DOSが起動するはずです。MS-DOSが起動したら、コピーしたWindows95のセットアッププログラムをDOSから実行すれば、Windows95のインストールが始まります

それから、この方法でWindows95をインストールする場合は、当然のことながらHDDの容量に十分に注意してください(340MBでは苦しいかも)。

HDD (2001.2.12)

『PC-9821EsのIDEは、4.3GBのHDDまで認識できる』
このことを確認したいがため、4GBのHDDを入手! (>_<)/

IBM DKLA-24090 (Travelstar 4GN)
Capacity: 4.09GB
Speed: 4200 rpm
Interface: PIO Mode4, UDMA mode2
Seek time: 13/14 ms (R/W)
入手したあとに気がついたのですが、今まで使っていたHDDとネジの位置が違う(T.T)
なんとか、取り付けましたが・・・新しいHDDに換えるときにはネジの位置に注意しましょう。

使用した感想ですが・・・まぁ、静かですね。2.5inchだから当たり前なんですが。
スピード自体はあまり変わりませんねぇ。一応、ベンチマークの結果など。

 ★ ★ ★  HDBENCH Ver 2.610  ★ ★ ★ 
使用機種   PC-9821Es
Processor  Am5x86/WT/4x  [AuthenticAMD family 4 model E step 4] 
解像度     640x480 256色(8Bit)  
Display    スタンダード ディスプレイ アダプタ (9821 シリーズ)
Memory     37,384Kbyte
OS         Windows 95 4.0 (Build: 950) 
Date       2001/ 2/11  16:22

SCSI = CBSCII DuoSCSI Card(16Bit Mode) for PC-98
HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ
AB = DKLA-24090
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
 1481  2490  3803  1009   266   757    17   0  1696  1810  2226  A:10MB
 
(旧)A = DBOA-2720
  ALL   浮    整    矩    円   Text Scroll DD  Read Write Memory Drive
 1378  2489  3754  1018   280   778    17   0  1260  1430  2310  A:10MB
ん〜、少し速くなったかな。

メモリ (2000.8.26)

PC-9821EsでWindows95を動作させるためには、できるだけ多くのメモリがあった方がいいに決まってます。
というこいうことで、中古の32MBのメモリを入手。メモリも、PC-9821Nd、Ne2と同じものが使えます。写真のものはPC-9821N-B04。ほかには、アイ・オー・データのNPシリーズ、メルコのENPシリーズが使えます。

取り付けは、CPUと同様、いたって簡単。


PCカードスロット (2000.8.26)

さて、PC-9821Esには、PCカードスロット増設パック(PC-9821N-P02)というものが付いていて、本体のスロットとあわせて合計でTypeIIのPCカードならば4枚させることになっています。
しかしながら、このジャンクで手に入れたPC-9821Esは、「PCカードスロット増設パックが増設されていて、そこに空きスロットが2つある」というところまでは認識できるのですが、いざPCカードをPCカードスロット増設パックに差しても、PCカードが挿入されたことを認識することができませんでした(ToT)。
う〜む、別途特別なドライバが必要なのか、やはりジャンク故にPCカードスロット増設パックが不調なのか・・・アキバでPCカードスロット増設パックの中古を入手して確かめてみる必要がありそうです(PC-9821Esの持ち味が生かせていない状況ですのでT.T)。

PCカードスロット (2000.9.16)

中古のPCカードスロット増設パック(PC-9821N-P02)を某オークションで入手。

早速、PC-9821Esについている調子の悪いPCカードスロット増設パックと交換したところ、あっさり正常に動作。やはりジャンク故にPCカードスロット増設パックが不調だったようです。現在、デジカメのフラッシュメモリーカード(TDK SFM012W/C)用のカードリーダーとして使用中。

OS (2001.6.23)

PC-9821Esの今のスペック(CPU: AMD Am5x86-P75@100MHz, Memory: 37.6MB, HDD: 4GB)で、WindowsNT系のOSが使えるのかどうか・・・Bドライブが空でしたので、WindowsNT Server 4.0を使ってちょっと試してみました。

で、CD-ROMのないPC-9821Esでは、WindowsNT4.0のインストールに少し工夫が必要です。

1. まず、フォーマットはFAT16でないといけません。WindowsNT4.0はFAT32が使えませんから。
2. ネットワーク経由で別のパソコンに挿入したWindows NT4.0のCD-ROMから、mips、alpha、ppc、i386(以上フォルダ名)『以外』を、PC-9821Esの空きドライブ(今回はBドライブ)にコピーする。
3. MS-DOSモードで再起動する。
4. pc98フォルダ内のwinnt.exeを実行する。
5. すぐに、起動ディスクの作成が始まるので、FD(1.25MBフォーマット)を3枚用意する。
6. 起動ディスク作成後、画面の指示通りにやっていくと、WindowsNT4.0のインストールが始まる。

結論から申し上げますと、動き(軽さ)はWindows95とほとんど変わりません。現在、PC-9821Esはプリンタサーバもどきとして常時、稼働させていますから、その点でWindowsNT4.0の方がいいのかもしれませんが・・・意外な落とし穴が!
実は、WindowsNTではPCカードの抜き差しは、電源を落としてからやらないといけない・・・PC-9821Esはデジカメ用のPCカードリーダーとしても重宝していたので、これは痛い。
さっさと、Windows95に戻しました (大汗

#Windows2000なら、電源を切らなくてもWindows95/98のようにPCカードの抜き差しができるようなので、次回はWindows2000のインストールに挑戦する予定。

OS (2001.7.8)

さて、PC-9821EsでWindows2000は動作するのか・・・試してみました(^^;
で、結果ですが・・・ディスプレイ用のドライバがないのかどうか知りませんが、Windows2000のファイルをコピーした後、再起動後にブルースクリーンで止まってしまいます (滝汗

う〜〜ん、ダメみたい(スペック外なので、NECがEs用のドライバを用意していない可能性大)。

display (2015.9.24)

いまやお飾り状態となっているPC-9821Es・・・

本体と一体となっている液晶ディスプレイの表示が真っ白に・・・


液晶ディスプレイの寿命が来たようです。

本体の延命のため、外部ディスプレイを使うことに。

そのためには、まずMini-Din10ピンをD-sub15ピンに変換する必要あり。



さらに、D-sub15ピンは昔のPC-98シリーズのモニタポートの規格なので最近のモニターポートの規格のミニD-sub(HD)15ピンに変換する必要あり。



接続作業に移ってまもなく、ANA-502をPC-9821Esの外部モニタポートに差し込む際に問題発生。

変換ケーブルのコネクタのプラスチック部分が大きくて、PC-9821Esの外部モニタポートの穴に入りきらない・・・

プラスチック部分をカッターナイフで削りました・・・


なんだかんだで

こんな感じに接続し・・・


FLORA450に付属していた「15型スーパーピュアカラー液晶モニター Select Top」で表示できました。

 

Trouble (2018.11.24)

2〜3カ月ぶりに電源を入れてみると、"Insert the Rom DATA disk...Press RETURN Key" の表示がでて起動できない。

どうやらBIOSが死んだようです。

Trouble (2021.11.10)

久しぶりに電源を入れようとするが、反応なし・・・電源が死んだようです。
廃棄処分にしようと思ったが、筐体が再利用できないか検討し、第二の人生を歩んでもらうことに。詳しくはfit-PC2のページで。




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